
「IT展示会に出展してみたいけれど、どのように準備すればよいのかわからない」
「展示会の出展費用に見合う成果を出せるか不安」
このようなお悩みをお持ちではないでしょうか。
IT展示会は、AI、DX、情報セキュリティ、クラウド、営業支援、業務効率化ツールなど、さまざまなIT製品・サービスが集まる場です。
自社のサービスを必要としている見込み顧客と直接接点を持てるため、認知拡大やリード獲得、商談創出に有効な施策といえます。
一方で、展示会は「出展すれば成果が出る」ものではありません。
自社の商材に合う展示会を選び、来場者に伝えるメッセージを設計し、会期後のフォロー体制まで整えておかなければ、名刺を集めただけで終わってしまう可能性があります。
そこで本記事では、IT展示会への出展を検討している企業に向けて、出展前に押さえておきたい基本、成果につなげる準備、ブース設計、展示会後の商談化のポイントを解説します。
なお、2026年〜2027年に開催予定のAI・IT・DX関連展示会のスケジュールを知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
| 関連記事: 【2026年〜2027年】AI・IT・DX関連の展示会まとめ |
目次
1.IT展示会とは?出展前に押さえておきたい基本

IT展示会とは、IT関連の製品・サービスを提供する企業が出展し、来場者に向けてサービス紹介、デモンストレーション、商談、情報提供などを行うイベントです。
対象領域は幅広く、たとえば以下のようなテーマがあります。

ITといっても分野は広いため、展示会ごとに来場者の業種、職種、課題、検討フェーズは異なります。
そのため、出展を検討する際は「有名な展示会だから出る」のではなく、自社の商材と来場者ニーズが合っているかを確認することが重要です。
1-1.IT展示会でできること
IT展示会では、主に以下のような活動ができます。
- 自社サービスの紹介
- 製品デモの実施
- 導入事例の紹介
- 見込み顧客との名刺交換
- 課題のヒアリング
- 商談アポイントの獲得
- 競合サービスや業界トレンドの調査
Webサイトや広告では伝えきれないサービスの特徴も、展示会では対面で説明できます。
特に、業務システムやDX関連サービスのように導入後のイメージが湧きにくい商材では、実際の画面や活用シーンを見せることで、来場者の理解を深めやすくなります。
1-2.来場者がIT展示会に参加する目的
IT展示会に来場する企業担当者は、単なる情報収集だけでなく、具体的な課題解決のヒントを探しているケースも多くあります。
たとえば、以下のような来場目的です。
- 自社の業務課題を解決できるサービスを探したい
- 複数のITツールを比較検討したい
- 最新のAI・DXトレンドを知りたい
- 導入前に実際の機能や操作感を確認したい
- 出展企業に直接相談したい
- 既存業務を効率化する方法を知りたい
来場者は限られた時間の中で複数のブースを回ります。
そのため、出展企業側は「何のサービスなのか」「誰のどんな課題を解決できるのか」を短時間で伝えられるように準備しておく必要があります。
1-3.出展企業が得られる主な成果
IT展示会への出展で期待できる主な成果は、以下の通りです。
成果 | 内容 |
認知拡大 | 自社サービスをまだ知らない企業に知ってもらえる |
リード獲得 | 名刺交換や資料請求を通じて見込み顧客情報を得られる |
商談創出 | 課題が明確な来場者とその場で商談化できる |
顧客理解 | 来場者の課題や反応を直接聞ける |
競合調査 | 競合企業の訴求や展示内容を把握できる |
市場調査 | 業界全体のトレンドやニーズを把握できる |
ただし、これらの成果を得るには、出展前の目的設定と会期後のフォロー設計が欠かせません。
2.IT展示会に出展するメリット

IT展示会には、Web広告やオンライン施策だけでは得にくいメリットがあります。
ここでは、主なメリットを4つ紹介します。
2-1. 見込み顧客と直接接点を持てる
IT展示会の大きなメリットは、見込み顧客と直接コミュニケーションを取れることです。
Webサイトや広告では、ユーザーが情報を見るだけで終わってしまうこともあります。
一方、展示会ではブースに立ち寄った来場者に対して、その場で声をかけ、課題を聞き、サービスの説明ができます。
特に、BtoB商材では導入までに複数の関係者が関わるため、まずは担当者との接点を作ることが重要です。
展示会は、見込み顧客との最初の接点を作る場として有効です。
2-2. 自社サービスへの反応をその場で確認できる
展示会では、来場者の反応を直接見ながらサービスを紹介できます。
Webサイトや広告では把握しにくい「どの説明に興味を持ったのか」「どの機能について質問が多いのか」「導入にあたって何を不安に感じているのか」といった情報を、その場で確認しやすい点が特徴です。
たとえば、価格や導入期間、運用負荷、既存システムとの連携など、来場者が気にするポイントは企業によって異なります。
展示会で得られた声を整理すれば、営業資料やWebサイトの改善、広告訴求の見直し、サービス改善にも活用できます。
展示会はリードを獲得する場であると同時に、顧客理解を深める機会でもあるのです。
2-3. 競合・業界トレンドを把握できる
IT展示会には、同じ領域の製品・サービスを提供する企業が多く出展します。
そのため、競合他社がどのような訴求をしているのか、どのような機能を打ち出しているのか、来場者がどのブースに関心を持っているのかを確認できます。
また、AI、DX、セキュリティ、業務効率化などの領域は変化が早いため、展示会を通じて最新の市場ニーズを把握できる点もメリットです。
2-4. 商談化につながるリードを獲得できる
展示会には、課題意識を持って情報収集している来場者が集まります。
そのため、自社サービスと来場者のニーズが合えば、商談につながるリードを獲得しやすくなります。
ただし、名刺の枚数だけを成果として追いかけると、商談につながりにくいリードばかりが増えてしまう可能性があります。
重要なのは、来場者がどのような課題を持っているのか、導入時期はいつ頃なのか、比較検討中なのか、情報収集段階なのかといった温度感まで把握することです。
展示会で得た情報を営業活動に活かせる状態で管理できれば、会期後のフォロー精度が高まり、商談化率の向上につながります。
3.IT展示会への出展が向いている企業・向いていない企業

IT展示会は有効なマーケティング施策ですが、すべての企業に適しているわけではありません。
出展前に、自社が展示会に向いている状態かを確認しておきましょう。
3-1. 出展が向いている企業
IT展示会への出展が向いているのは、以下のような企業です。
向いている企業 | 理由 |
ターゲット企業が明確 | 来場者に合わせた訴求を設計しやすい |
サービスの強みを短時間で説明できる | ブース前で興味を引きやすい |
デモや事例を見せられる | 来場者が導入後をイメージしやすい |
営業フォロー体制がある | 獲得したリードを商談につなげやすい |
比較検討されやすい商材を扱っている | 展示会で複数サービスを比較する来場者と相性がよい |
特に、業務効率化ツール、SaaS、AIサービス、受発注システム、セキュリティ製品などは、来場者が実際の画面や導入イメージを確認したいと考えることが多いため、展示会との相性が高いといえます。
3-2. 出展前に準備が必要な企業
一方で、ターゲットや訴求内容が曖昧なまま出展すると、期待した成果につながりにくくなります。
たとえば、誰に向けたサービスなのかが明確でなかったり、ブースで何を伝えるべきか決まっていなかったりすると、来場者の関心を引くことが難しくなります。
また、導入事例やデモ資料が不足している場合、来場者がサービス導入後のイメージを持ちにくくなるでしょう。
さらに、名刺獲得後のフォロー担当やリード管理の方法が決まっていないと、せっかく接点を持った見込み顧客への対応が遅れてしまう可能性があります。
展示会には出展費用やブース施工費、スタッフの人件費などもかかるため、事前準備の有無が費用対効果を大きく左右します。
3-3. 出展だけでは成果につながりにくいケース
展示会で成果が出にくいケースには、いくつかの共通点があります。
たとえば、名刺を集めること自体が目的になっている場合、会期後の商談や受注につながりにくくなります。
また、来場者の課題を十分に聞かず、一方的にサービス説明をしてしまうと、相手に合った提案ができません。
ブースの訴求が抽象的で、何のサービスなのかが伝わりにくい場合も注意が必要です。
来場者は多くのブースを短時間で見て回るため、ひと目で価値が伝わらなければ、立ち止まってもらうことは難しくなります。
さらに、会期後の連絡が遅れたり、リード情報が営業部門に正しく共有されていなかったりすると、商談化の機会を逃してしまいます。
このような事態を避けるには、展示会を単発のイベントとして捉えるのではなく、出展前・会期中・会期後を一連の営業・マーケティング活動として設計することが重要です。
では、具体的にどのような準備をしておけば、展示会を商談や受注につなげやすくなるのでしょうか。
次章では、IT展示会で成果を出すために出展前に整理しておきたいポイントを解説します。
4.IT展示会で成果を出すための出展準備

まずは、出展前に整理しておきたい準備項目から見ていきましょう。
4-1.出展目的とKPIを決める
まずは、どのような目的で展示会に出展するのかを明確にしましょう。
たとえば、出展の目的は企業によって異なります。
新規リードの獲得を重視する場合もあれば、商談アポイントの創出、新サービスの認知拡大、既存顧客への新機能紹介、特定業界のニーズ調査、代理店やパートナー候補の開拓を目的とする場合もあります。
目的が変われば、ブースで伝えるメッセージ、用意する資料、スタッフの動き方、会期後のフォロー方法も変わります。
そのため、出展前の段階で「今回の展示会で最も達成したいことは何か」を社内でそろえておくことが重要です。
目的を決めたら、KPIも設定します。
目的 | KPI例 |
リード獲得 | 名刺獲得数、資料請求数 |
商談創出 | 商談予約数、後日打ち合わせ数 |
認知拡大 | ブース来場者数、デモ参加数 |
顧客理解 | ヒアリング件数、アンケート回答数 |
受注創出 | 商談化率、案件化率、受注金額 |
KPIは「名刺500枚」のような数だけでなく、「決裁者のリードを何件獲得するか」「導入時期が明確な企業を何件獲得するか」といった質の観点も含めると、展示会後の成果を評価しやすくなります。
4-2.ターゲット企業・来場者像を明確にする
次に、どのような企業・担当者に来てほしいのかを明確にします。
ターゲットを具体化する際は、以下のような項目で整理するとよいでしょう。
| 項目 | 整理する内容 |
| 業種 | 製造業、卸売業、小売業、情報通信業など |
| 企業規模 | 中小企業、大企業、複数拠点を持つ企業など |
| 部署 | 営業、マーケティング、情報システム、経営企画、DX推進、購買、総務など |
| 役職 | 担当者、マネージャー、部長、経営層など |
| 課題 | 業務効率化、属人化解消、データ活用、受発注管理、セキュリティ強化など |
| 検討状況 | 情報収集段階、比較検討中、導入時期が決まっている状態など |
ターゲットが明確になると、ブースのキャッチコピーや配布資料、スタッフの声かけも具体的になります。
たとえば「DXを支援します」よりも、「FAX・電話・メールでの受発注業務をWeb化し、入力ミスや確認工数を削減します」の方が、課題を持つ来場者に伝わりやすくなります。
4-3. ブースで伝えるメッセージを絞る
展示会では、来場者がブースの前を数秒で通り過ぎることも珍しくありません。
その短い時間で興味を持ってもらうには、伝えるメッセージを絞る必要があります。
よくある失敗は、サービスの強みをすべて伝えようとすることです。
機能の多さ、カスタマイズできること、導入実績があること、サポートが手厚いことなどを一度に並べると、かえって何が一番の強みなのかわかりにくくなります。
まずは、来場者に最も伝えたい価値を1つに絞りましょう。
機能を説明するのではなく、「誰の、どの課題を、どのように解決できるのか」を軸に考えると、ブース前で伝わりやすいメッセージになります。
たとえば、以下のような訴求が考えられます。
| サービス内容 | ブースで伝えるメッセージ例 |
| 受発注システム | 受発注業務をWeb化し、電話・FAX対応を削減 |
| 営業支援ツール | 営業活動を可視化し、商談管理を効率化 |
| 現場DXツール | 紙の報告業務をデジタル化し、入力ミスを削減 |
| セキュリティツール | 社内の情報漏えいリスクを可視化し、対策を強化 |
自社サービスに最も近い課題を選び、来場者が自分ごと化しやすい表現に落とし込むことが大切です。
4-4. デモ・資料・事例を準備する
ITサービスは、説明だけでは価値が伝わりにくい場合があります。
そのため、展示会では来場者が導入後のイメージを持てるように、デモや資料、事例を用意しておくと効果的です。
すべての資料を用意する必要はありませんが、サービス内容や来場者の検討段階に応じて、以下のようなコンテンツがあると説明しやすくなります。
| コンテンツ | 活用シーン |
| サービス紹介資料 | 初めてサービスを知る来場者に概要を伝える |
| デモ画面 | 実際の操作感や導入後のイメージを伝える |
| 導入事例 | 同業種・同課題の企業に具体的な活用イメージを持ってもらう |
| 料金・プラン資料 | 比較検討段階の来場者に判断材料を提供する |
| 課題別の提案資料 | 来場者の悩みに合わせて説明内容を変える |
| よくある質問への回答 | 導入前の不安や疑問をその場で解消する |
また、導入事例を業種別・課題別に整理しておくと、来場者に合わせた説明がしやすくなります。
たとえば、以下のように資料を出し分けるとよいでしょう。
来場者の課題 | 見せるべき資料 |
業務効率化したい | 工数削減事例 |
紙・FAX業務をなくしたい | 受発注DXの事例 |
営業活動を可視化したい | SFA・CRM活用事例 |
展示会ブースの集客を強化したい | ブース施策・接客改善事例 |
セキュリティを強化したい | セキュリティ対策事例 |
4-5. 会期後のフォロー体制を整える
展示会で成果を出すには、会期後のフォロー体制が非常に重要です。
名刺を獲得しても、連絡が遅れたり、誰が対応するか決まっていなかったりすると、来場者の関心が薄れてしまいます。
出展前に、以下を決めておきましょう。
- 名刺情報を誰が登録するか
- どのツールでリードを管理するか
- どの条件で優先度を分けるか
- いつまでに初回連絡を行うか
- 誰が商談対応するか
- どの資料を送付するか
- フォロー後の進捗をどう管理するか
展示会後は、営業担当者が通常業務で忙しくなることも考えられます。
だからこそ、事前にフォローのルールを決めておくことが大切です。
5.出展するIT展示会を選ぶときのチェックポイント

ここでは、出展成果を高めるために確認しておきたい展示会選定のチェックポイントを紹介します。
なお、具体的なAI・IT・DX関連展示会のスケジュールや特徴は、以下の記事でまとめています。
| 関連記事: 【2026年〜2027年】AI・IT・DX関連の展示会まとめ |
5-1. 自社商材と来場者ニーズが合っているか
展示会を選ぶうえで最も重要なのは、自社商材と来場者ニーズが合っているかどうかです。
たとえば、業務効率化ツールを提供している場合、IT総合展だけでなく、製造業向け展示会、バックオフィス向け展示会、営業DX関連展示会なども候補になります。
一見、自社商材と関係が薄そうに見える業界でも、実際にはニーズがある場合があります。
たとえば、グループウェアや業務管理ツールであれば、オフィスワーカー向けだけでなく、現場作業が多い業界でも活用できる可能性があります。
現場ごとの情報共有、日報管理、スケジュール共有などの課題があれば、業務効率化の提案につながるためです。
大切なのは、業界名だけで判断せず、「その業界の来場者がどのような課題を持っているか」を考えることです。
5-2. 出展目的に合う展示会規模か
展示会は、規模が大きければよいとは限りません。
大規模な展示会は来場者数が多く、認知拡大や大量のリード獲得には向いています。
一方で、競合出展社も多く、自社ブースが埋もれやすい可能性があります。
中規模・専門特化型の展示会は、来場者数は大規模展示会より少ない場合がありますが、特定業界や特定課題に関心のある来場者と接点を持ちやすい点がメリットです。
以下の表を参考に、展示会を選びましょう。
出展目的 | 向いている展示会 |
認知拡大 | 大規模な総合展示会 |
特定業界への営業強化 | 業界特化型展示会 |
商談創出 | 来場者の課題が明確な展示会 |
パートナー開拓 | 出展社や業界関係者が多い展示会 |
市場調査 | 多様な来場者が集まる展示会 |
5-3. 商談につながる導線を作れるか
展示会を選ぶ際は、来場者と接点を持つだけでなく、商談につながる導線を作れるかも確認しておきましょう。
たとえば、ブース内でデモを実施できるスペースがあるか、落ち着いて話せる商談スペースを確保できるか、セミナーや登壇など来場者に認知してもらう機会があるかによって、出展後の成果は変わります。
また、展示会によっては、出展社向けに集客支援や告知メニュー、来場者とのマッチング機能などが用意されている場合もあります。
初めて出展する場合や、社内に展示会運営の経験者が少ない場合は、こうしたサポートの有無も確認しておくと安心です。
単にブースを出すだけでなく、来場者を呼び込み、会話を生み、次の商談へつなげる流れを作れるかどうかを意識して選びましょう。
6.展示会ブースで来場者の興味を引くポイント
出展する展示会が決まったら、次はブース設計です。
来場者は多くのブースを見て回るため、短時間で興味を持ってもらう工夫が必要です。
6-1.一目で伝わるキャッチコピーを用意する
ブースのキャッチコピーは、来場者が足を止めるかどうかを左右します。
来場者は多くのブースを短時間で見て回るため、サービス名や機能を並べるだけでは興味を持ってもらいにくい場合があります。
誰向けのサービスなのか、どのような課題を解決できるのか、導入後にどのようなメリットがあるのかを、短くわかりやすく伝えることが重要です。
たとえば、以下のような表現です。
| 訴求テーマ | キャッチコピー例 |
| 受発注DX | 受発注業務の電話・FAX対応をWeb化 |
| 営業DX | 属人化した営業管理を見える化 |
| バックオフィスDX | 紙の申請・確認業務をクラウドで効率化 |
| 現場DX | 製造現場の報告・点検業務をデジタル化 |
| セキュリティ対策 | 情報漏えいリスクを可視化し、対策を強化 |
「高機能なDXソリューション」のような抽象的な表現よりも、何をどう改善できるのかが伝わる表現の方が、来場者に響きやすくなります。
6-2.課題解決型の訴求にする
展示会では、機能紹介だけでなく、来場者の課題に寄り添った訴求が重要です。
たとえば、受発注システムを出展する場合、単に「受発注システムです」と説明するよりも、以下のように課題から伝える方が効果的です。
- FAX注文の確認に時間がかかっていませんか?
- 電話注文の聞き間違いや入力ミスに困っていませんか?
- 取引先ごとの価格管理が複雑になっていませんか?
- 受注情報の転記作業が負担になっていませんか?
来場者が「自社のことだ」と感じれば、ブースに立ち寄る理由が生まれます。
6-3.来場者が足を止めるデモ・ミニセミナーを用意する
ITサービスは、説明を聞くだけでは導入後のイメージが湧きにくい場合があります。
そのため、ブースでは来場者が具体的な活用シーンを想像できるように、デモやミニセミナー、実演コンテンツを用意すると効果的です。
たとえば、管理画面を使ったデモ、業務フローの改善シミュレーション、導入事例をもとにしたミニセミナー、サービスの活用方法を紹介するショートプレゼンなどが考えられます。
特にミニセミナーは、ブース前で足を止めてもらうきっかけになります。
「受発注業務のミスを減らす3つのポイント」「営業管理を属人化させない方法」「紙業務をデジタル化する際の注意点」など、来場者の課題に直結するテーマを設定すると、関心を持ってもらいやすくなります。
単に資料を配布するだけでなく、来場者が立ち止まり、話を聞きたくなる仕掛けを用意することが重要です。
6-4. スタッフの声かけ・ヒアリング項目を統一する
ブースの成果は、スタッフの対応によって大きく変わります。
同じサービスを紹介していても、スタッフごとに説明内容やヒアリング項目が異なると、来場者情報の質にばらつきが出てしまいます。
そのため、事前に最初の声かけ、サービス説明の流れ、ヒアリングする項目、温度感の判断基準、商談化する条件、資料送付やアポイント提案のタイミングをそろえておくことが重要です。
名刺情報や会話内容をどのように記録するかも、あらかじめ決めておきましょう。
ヒアリング項目の例は以下の通りです。
項目 | 確認内容 |
課題 | どのような業務課題があるか |
検討状況 | 情報収集段階か、具体的に比較中か |
導入時期 | すぐに検討したいか、半年以内か、未定か |
決裁関与 | 本人が決裁者か、上長への提案が必要か |
既存環境 | 現在どのようなツールや運用を使っているか |
次のアクション | 商談希望、資料送付、後日連絡など |
ヒアリング内容を統一しておくことで、会期後のフォローや営業部門への引き継ぎがスムーズになります。
7.展示会後のフォローで商談化率を高める方法
展示会の成果は、会期後のフォローで大きく変わります。
名刺を獲得しても、適切なタイミングで連絡できなければ、来場者の関心は薄れてしまいます。
ここでは、商談化率を高めるためのフォロー方法を解説します。
7-1. 名刺・リード情報を温度感別に分類する
まずは、展示会で獲得した名刺やリード情報を分類しましょう。
すべてのリードに同じ内容で連絡するのではなく、温度感に応じて対応を変えることが重要です。
温度感 | 状態 | 対応例 |
高 | 具体的な課題・導入時期がある | すぐに商談日程を調整する |
中 | 課題はあるが時期は未定 | 課題に合う資料や事例を送る |
低 | 情報収集段階 | メルマガやホワイトペーパーで接点を維持する |
不明 | 会話内容が記録されていない | お礼メールで関心テーマを確認する |
温度感を分類するためには、会期中のヒアリング内容を記録しておくことが重要です。
7-2. 当日〜翌営業日中に初回フォローを行う
展示会後の初回フォローは、できるだけ早く行いましょう。
来場者は複数のブースを回っているため、時間が経つほど記憶が薄れていきます。
会話内容を覚えているうちに連絡することで、商談につながりやすくなります。
初回メールでは、ブース来場のお礼に加えて、展示会で話した内容、来場者の課題に関連する資料、次回打ち合わせの提案などを簡潔に伝えると効果的です。
一斉送信の定型文だけでなく、会話内容に触れることで、来場者に「自社の課題を理解してくれている」と感じてもらいやすくなります。
展示会後のお礼メールや招待状の文例については、以下の記事で詳しく紹介しています。
| 関連記事: 【文例7選付き】展示会招待状の書き方|マナーと来場率UPのコツ |
7-3. 課題別に提案資料・事例を出し分ける
展示会後のフォローでは、来場者の課題に合わせて資料を出し分けることが重要です。
たとえば、同じITサービスでも、来場者によって関心は異なります。
来場者の関心 | 送付する資料 |
費用対効果を知りたい | 導入効果・費用対効果の資料 |
現場で使えるか知りたい | 操作画面・運用イメージ資料 |
他社事例を知りたい | 業種別の導入事例 |
上司に提案したい | 社内稟議向け資料 |
すぐ比較検討したい | 機能比較表・料金資料 |
来場者の課題に合わない資料を送っても、商談にはつながりにくくなります。
展示会で得た情報をもとに、適切な資料を届けましょう。
7-4. SFA・CRM・MAなどに連携して継続フォローする
展示会で獲得したリードは、SFA、CRM、MAなどのツールに登録し、継続的にフォローできる状態にしておくことが大切です。
リード情報を個人の名刺管理やExcelだけで管理していると、以下のような問題が起こりやすくなります。
- フォロー漏れが発生する
- 誰が対応しているかわからない
- 商談状況が共有されない
- 過去の接点履歴が残らない
- 次回出展時にデータを活用できない
展示会は単発のイベントではなく、継続的な営業・マーケティング活動の一部です。
獲得したリードをデータとして管理し、次の商談や提案につなげましょう。
8.IT展示会の成果を高めるならデジタル施策との連携が重要
IT展示会の成果を最大化するには、展示会単体で考えるのではなく、Webサイト、資料、問い合わせフォーム、営業フォローなどのデジタル施策と連携させることが重要です。
展示会で興味を持った来場者は、会期後にあらためてサービスサイトを確認したり、資料をダウンロードしたり、問い合わせフォームから連絡したりする場合があります。
ブースでの体験とオンライン上の情報がつながっていれば、来場者の検討を後押ししやすくなります。
8-1. Webサイト・LP・資料を整備する
展示会前には、来場者が後から情報を確認できる導線を整えておきましょう。
たとえば、サービスサイトの情報を最新化し、展示会で紹介するサービス内容とWeb上の情報にズレがないようにしておくことが大切です。
あわせて、展示会用のLP、資料ダウンロードページ、導入事例ページ、問い合わせフォームなどを整備しておくと、ブースで興味を持った来場者を次のアクションへ誘導しやすくなります。
また、展示会への出展情報をWebサイトやメール、SNSで事前に告知しておくことで、既存顧客や見込み顧客に来場を促すこともできます。
8-2. 問い合わせ導線を整える
展示会後は、来場者が再度情報を確認したり、社内で比較検討したりするタイミングです。
そのため、問い合わせや資料請求への導線がわかりにくいと、せっかくの関心が離れてしまう可能性があります。
展示会で配布する資料やメールには、サービスページ、資料ダウンロードページ、問い合わせフォーム、個別相談の申し込みページなどをわかりやすく記載しておきましょう。
また、問い合わせ後の対応フローも事前に決めておくことが重要です。
誰が連絡するのか、どの資料を送るのか、商談化した場合にどのように引き継ぐのかを整理しておくことで、展示会で得た接点を逃さず活用できます。
9.まとめ|IT展示会は出展前後の設計で成果が変わる
IT展示会は、見込み顧客と直接接点を持ち、自社サービスの認知拡大や商談創出につなげられる有効な施策です。
特に、AI、DX、情報セキュリティ、業務効率化、受発注システムなどのITサービスは、来場者に実際のデモや導入事例を見せることで、導入後のイメージを伝えやすくなります。
一方で、展示会は出展するだけで成果が出るものではありません。
成果を高めるには、以下のポイントが重要です。
- 出展目的とKPIを明確にする
- ターゲット企業・来場者像を整理する
- 自社商材に合う展示会を選ぶ
- ブースで伝えるメッセージを絞る
- デモ・資料・事例を準備する
- 来場者の課題を記録する
- 会期後のフォロー体制を整える
- 営業・マーケティング施策と連携する
展示会は、出展前の準備、会期中の接客、会期後のフォローまでを一貫して設計することで、商談や受注につながりやすくなります。
2026年〜2027年に開催予定のAI・IT・DX関連展示会を知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
展示会で成果を出すには、ブースでの集客だけでなく、獲得したリードを商談・受注へつなげる仕組みづくりが重要です。 新日本印刷では、展示会で活用できる販促コンテンツの企画・制作から、展示会後の営業・業務DXにつながる各種サービスまで、目的に応じた施策をご提案しています。 「ブースで来場者の興味を引くコンテンツを用意したい」 このような課題をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。 |
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